「同居人 〜背中の微かな笑い声〜（NATURAL ENEMY」にみるAC
主人公のサンディー・ロバーツ（42）は17歳のころ、スタンリーとの間に男の子を出産したが、経済的な理由で里子に出す。しかし、その男の子ジェレニー・ハーパーは養父に性的虐待を受ける。後の登場する「養子の権利を守る会」のクリスティーナ・ダミリオの調査では、虐待が原因で犯罪者になった子に養子が多い。ジェレミーも例外ではなく、保健婦がジェレミーが7歳の時にあざを見つける。次の養子先では父親は性的虐待で警察に取り調べを受けた。「きっと彼はサンデイーに復讐するつもり」と話す。クリスティーナの言う通り、ジェレミーはすべては「自分を捨てた母親が原因」などと思い込み、復讐を決意する。
そのため、株を勉強しサンディーの夫テッドが経営する証券会社に潜り込み、ボブの後釜になり、テッドの右腕となるほどの理解力・分析力をもちあわせて、近づく。そこで、自分の実母サンディに接近することに成功。実母が妊娠中と知る。そして、薬を使って妊娠中絶を考える。しかも、他社への引き抜き時に、本当は払っている家賃のアパートについて「家賃が滞っている」などとうそを言って、テッドの屋敷に居候することになる。復讐の機会を狙うためだ。薬を入れた紅茶を飲ませることに成功もする。その結果、流産。
ジェレミーと一緒に同居しにきた彼女ジーナ。彼女との性行為は家中に聞こえるくらいに行い、その半面ジェレミーは性的には何も感じない。虐待のような行為を楽しんでいる。ジーナは、サンデイーの元彼スタンリーの人妻だが、テッド宅でパーティーの夜、夫の家に帰ると言い出し、逆上して殺害。またスタンリーも自殺に見せ掛け、殺してしまう。
ロバーツ家の養子クリス（母親は交通事故で死亡）の水泳のコーチや家庭教師も引き受ける。そこで進学適性試験の時には「試験に人生を振り回されるのはばかげている」とカンニングをすすめる。ライトは実際にそうしてしまう。ジェレミーは弱みを握り、カンニングを密告してしまう。さらに「人は性的衝動を抑えきれない。初めての経験が人の在り方を決める」などとして性的虐待を…。
またわざと「養子の権利を守る会」のクリスティーナの電話番号を控えた紙を置き忘れ、サンディが目に付くようにする。そしてサンディはクリスティーナに実子の調査を正式に依頼。情報が入った時にサンディの家に向かうが、そこにいたのはジェレミー。ライトの振りをしてクリスティーナから調査内容を聞きだし、「彼には危険性がある」と告げる。そこでジェレミーはクリスティーナを殺害する。サンデイーを追いつめていく。そしてジェレミーの誕生日を迎える。
「多重人格(SEPARATELIVES)」にみるAC
主人公のローレン（３２）は心理学の教授。２０年前に、母親が継父を殺し、自殺したと思い込んでいる。これが精神的苦痛（トラウマ）となり、時々自分の行動がわからなくなるという意識喪失に悩んでいる。そんなとき、２０年前の出来事の真相を知ったという友人のジェインが何者かに殺される。
「自分が殺したのではないか」と思っているローレンは、元殺人課の刑事で心理学の学生ベックウィンズにビデオカメラで自分自身を尾行するように頼む。そのため、ローレンのもう一つの顔リーナに出会う。肉体的には同一人物だが、精神的にはまったく別人。それをベックがローレンに告げると、多重人格の専門医ルースに診てもらうと、何らかの理由で両親がトラブっていることを思い出す。両親を憎んでいたいたことも。
そんなころ、実の父親で画家のロバートに脅迫電話がかかってくるようになる。
ベックはローレンが殺人にかかわっていないと思い、ローレンとリーナと話を聞くようにする。そして、２０年前のことがトラウマなら、そのことが関係していると分析し、母親と継父が死んだ家でローレンを問いただす。
そして、２０年前の晩、実父ロバートが訪ねた来たことや、実父が、母親と継父を銃で殺しのを目撃したことなどを思い出す。そのときに実父がローレンに、「おまえも同罪だ、殺人犯だ」と脅したことを思い出す。
そこにロバートが現われ、ベックとローレンを殺そうとする。
「過失 CROSS MISCONDUCT」（1993年）にみるAC
主人公のジェニファーは女子大学生。母親の死亡後、父親 ケンと２人ぐらし。そのジェニファーが レイプされたとして、教授のジャスティンが告発を受ける。
法廷では、原告側の弁護士が、現在の妻ローラが、元教え子で、前の妻の離婚前に３人で同棲していた点をついて、教授＝被告の印象を悪くし、結局、有罪となる。
そもそも、ジェニファーはジャスティン教授の性的な興味を抱いていた。ジェニファーはジャズティン の家の子守りをしていたことを利用し、何度も性的関係を求めるが、ジャスティンは拒否し続けた。しかしこの誘惑を取り除くためには、自分の授業を変えることと、子守りのアルバイトをやめてもらうことを決意。問題の日の夜、ジェニファーを事務所へ呼び出す。
これに逆上したジェニファーは暴れ、取り押さえようとしたジャスティンがジェニファーの腕をつかみ、上に乗るようか格好になる。その時に、性的な衝動を抑えられず、ジャスティンとジェニファーは関係を持つ。
それを知ったケンは憤慨。帰宅途中に、ジェニファーをレイプする。 しかしジェニファーは精神的なショックを 受けたため、記憶の一部が欠落する。そのすきに、ケンはジャスティンが犯したようにすりこみむ。刑事たちもそれを信じたのだ。 （この記憶がなくなるという症状は、精神医学上では研究されてきている。恐怖を受け入れないための自己防衛という）
しかし、もともとジェニファーはケンから性的虐待を受けていた。映画の中では部屋をノックなしに入る場面や、そのときに下着姿のジェニファーが気にしないでふるまうシーンがある。その状況にありながら、日記の入ったボックスの鍵を無造作に置いている。この日記はジャスティンとの性的空想もかかれているために、発見したとき ケンは「 何度寝たんだ」と怒るが、「ぶたないでお父さん。赤点にするとおどされたの」と言い訳をする。 （これから連想されることは、暴力をともなった性的虐待であること。いわゆる近親相姦のような言葉から生まれるイメージではない。案の定、ラストシーンで暴露されるが）
ラストシーン。ジェニファーが入浴している。その側でケンが裁判後の気持ちをなぐさめる。ところが、レイプしたのは父親だという自覚があったことから、責める。部屋に帰ったジェニファーは父親が寝室にくるのを拒むが、「真実を言うわ」とジェニファー。 憤慨したケンはレイプしようとするが、はずみでろうそく立てが首に刺さり死んでしまう。血で染まったネグリジェのまま、ローラを訪ね、真実が明るみになる。
アダルトチルドレン のコーナーへ
テレビ番組の中のアダルトチルドレン のコーナーへ
てっちゃんのページへ
adult
children networkへ