自殺未遂などで精神病院に任意入院した主人公のパッチ。彼は入院生活で医者ではなく、患者から学び、医師を志す。大学の医学部では、3年次からの臨床実習という制度に反発し、1年次から臨床の場に出る。しかし、医学部長や他のエリ−ト学生から反感を買う。一方で、彼に共鳴する学生も。その中には、パッチが恋をした女子学生のいたが、彼女は頑な。始めは相手にされないが、パッチの夢を話していくうちに、次第に心の壁が解放されていく。

　そして、パッチは山小屋を借り、数人で患者を「治療」する。しかし、自殺未遂を繰り返す患者に家に訪問した彼女が殺され、患者も自殺をする。それで、自分の夢に失望したパッチは大学を去ることを考えるが、同僚や患者達に引き止められる。

　そしてようやく卒業したパッチ。「患者と医者は対等。友達のように」というパッチの信条を実現しようと、パッチ自身が診療所を開く。それが「お元気でクリニック」。

　「対等」「友達のように」というのは理想。ライタ−として、あるいは研究者として、そうありたいと願い、パッチの開いた診療所の日本語名をこのＨＰに託しました。